2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」の脚本は、数々の大ヒットドラマを手がけてきた脚本家の八津弘幸(やつ ひろゆき)さんが担当されます。
本作は、八津さんにとって念願の大河ドラマ初執筆となり、豊臣秀吉の弟・秀長を主人公に据えたオリジナル作品として大きな期待が寄せられています。
✍️ 八津弘幸さんのプロフィールと代表作

八津弘幸さんは、「半沢直樹」や「下町ロケット」など、社会現象を巻き起こしたTBS系「日曜劇場」のヒット作を数多く手掛けてきたことで知られています。
1. プロフィール
| 項目 | 詳細 |
| 名前 | 八津 弘幸(やつ ひろゆき) |
| 生年月日 | 1971年9月1日 |
| 出身地 | 栃木県 |
| 経歴 | 1999年に脚本家デビュー。テレビ局でのアシスタントプロデューサー経験あり。 |
| 受賞歴 | ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞(『下町ロケット』『VIVANT』など) |
2. 代表的なテレビドラマ作品
八津さんの作品は、巧妙な伏線と痛快な展開、そして熱い人間ドラマが特徴です。
- 半沢直樹(TBS系)
- 下町ロケット(TBS系)
- 陸王(TBS系)
- VIVANT(TBS系、共同脚本)
- 連続テレビ小説 おちょやん(NHK総合)
- 家政夫のミタゾノ(テレビ朝日系)
『半沢直樹』や『下町ロケット』といった作品で培われた、視聴者を惹きつけるエンターテインメント性の高さが、今回の「豊臣兄弟!」でも発揮されると期待されています。
📜 豊臣兄弟!の脚本の特徴とテーマ
「豊臣兄弟!」は、八津弘幸さんによるオリジナル脚本であり、原作小説はありません。
八津さんは、主人公を豊臣秀吉ではなく弟の秀長(仲野太賀)に据えることで、「兄弟の絆」を核とした新たな下剋上サクセスストーリーを描き出します。
1. 「兄弟の絆」をテーマとした物語
- 天下統一を成し遂げた兄弟の奇跡が描かれます。
- 兄・秀吉(池松壮亮)のカリスマ性と、弟・秀長が持つ「天下一の補佐役」としての才能と苦悩が、対照的かつ深く掘り下げられます。
- 八津さん自身も弟との交流に言及しており、「兄弟」というテーマに対する強い思い入れが脚本に反映されると予想されます。
2. エンターテインメント性と爽快感
- 制作側は、八津さんのこれまでの実績から、ダイナミックなエンターテインメント作品となることを期待しています。
- 八津さんの強みである「熱い人間ドラマ」と「逆境からの下剋上」の要素が、戦国時代という舞台でどのように展開されるのかが大きな見どころです。
3. 秀長の目線で描かれる戦国時代
- ドラマは、「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」と言われるほど有能だった弟・秀長の視点から描かれます。
- 兄を支えながら天下統一を見届けた秀長という「ナンバー2」の視点を通して、これまでの大河ドラマとは一味違う、新たな戦国時代の光景が展開されるでしょう。
「半沢直樹」や「下町ロケット」に負けない大ヒット作になると期待されています。
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📝 八津弘幸さんの意気込み
脚本執筆にあたり、八津さんは「いつかは大河を目指したい」という念願が叶ったことへの高揚感と同時に、「王道中の王道、戦国時代」を扱うことへのプレッシャーをコメントされています。
しかし、「若い人たちとか子供たちも見て楽しめるような大河ドラマを作っていけたら」と、幅広い層に向けたエンターテインメント大河を目指す意気込みを語っています。
「豊臣兄弟!」は、八津弘幸さんの脚本によって、歴史ファンだけでなく、現代のビジネスやサクセスストーリーに共感する視聴者にも響く、熱く、胸がすくような大河ドラマとなることが期待されます。
📜 NHK大河ドラマ 歴代の脚本家と高視聴率作品の深掘り
NHK大河ドラマは、その長い歴史の中で数多くの著名な脚本家と大ヒット作を生み出してきました。
ここでは、歴代大河ドラマの特に高視聴率を記録した作品を中心に、その成功を支えた脚本家と視聴率についてご紹介します。
👑 歴代大河ドラマ 期間平均視聴率ランキングTOP5
歴代大河ドラマの中で、特に高い期間平均視聴率を記録した作品は、1980年代後半に集中しています。
これらの作品は、重厚なテーマと時代に合ったキャスティング、そして巧みな脚本によって社会現象となりました。
| 順位 | タイトル(放送年) | 脚本家 | 期間平均視聴率 | 主演 |
| 1位 | 独眼竜政宗(1987年) | ジェームス三木 | 39.7% | 渡辺謙 |
| 2位 | 武田信玄(1988年) | 田向正太郎 | 39.2% | 中井貴一 |
| 3位 | 春日局(1989年) | 橋田壽賀子 | 32.4% | 大原麗子 |
| 4位 | 赤穂浪士(1964年) | 村上元三 | 31.9% | 長谷川一夫 |
| 5位 | おんな太閤記(1981年) | 橋田壽賀子 | 31.8% | 佐久間良子 |
注: 最高視聴率は1964年*『赤穂浪士』の53.0%ですが、期間平均視聴率では『独眼竜政宗』*がトップです。

昭和のNHK大河ドラマの視聴率は国民の半数近くが見てたのじゃ
🌟 高視聴率作品を支えた脚本家たち
大河ドラマの成功は、その物語の土台を築く脚本家の力に負うところが大きいです。
1. ジェームス三木(『独眼竜政宗』)


- 特徴: 朝ドラ『澪つくし』の成功を受けて起用され、歴史上の人物の人間的な葛藤を深く掘り下げる作風で、社会現象を巻き起こしました。
- 『独眼竜政宗』成功の要因: 当時若手だった渡辺謙さんの起用と、戦国時代という人気テーマをテンポよく描いた脚本が高い評価を受けました。
2. 橋田壽賀子(『春日局』『おんな太閤記』など)


- 特徴: 『おしん』など、女性の視点から描かれる情愛と苦難の物語に定評があり、大河ドラマでも女性主人公の作品でヒットを連発しました。
- 『春日局』成功の要因: 徳川家光の乳母という陰の立役者に焦点を当て、女性視聴者の共感を呼びました。
3. 三谷幸喜(『新選組!』『真田丸』『鎌倉殿の13人』)


- 特徴: シリアスな歴史を背景に、コミカルで現代的な会話劇や群像劇を描き、新しいファン層を開拓しました。
- 視聴率の傾向: 1990年代以降、視聴率が低下傾向にある中で、『真田丸』(期間平均16.6%)や『鎌倉殿の13人』が好成績を収め、そのブランド力を示しています。



三谷幸喜作品といえば「古畑任三郎」や「振り返れば奴がいる」が大人気
📊 2010年以降の近年の傾向とヒット作
近年の大河ドラマは、ライフスタイルの変化や視聴の多
様化により、視聴率の基準が以前とは異なっていますが、話題性や評価の高い作品も多く生まれています。
| 放送年 | タイトル | 脚本家 | 期間平均視聴率(参考) | 主演 |
| 2010年 | 龍馬伝 | 福田靖 | 18.7% | 福山雅治 |
| 2016年 | 真田丸 | 三谷幸喜 | 16.6% | 堺雅人 |
| 2022年 | 鎌倉殿の13人 | 三谷幸喜 | 12.7% | 小栗旬 |
- 『龍馬伝』: 幕末の風雲児・坂本龍馬の生きざまを、斬新な映像表現と福山雅治さんの熱演で描き、近年の大河ドラマで高い視聴率を記録しました。
- 『真田丸』: 三谷幸喜さんらしいユーモラスかつ人間味あふれる群像劇が人気を博し、若い世代からの支持も集めました。
歴代の大河ドラマの脚本家は、その時代の空気や視聴者のニーズを捉えながら、多様な歴史の物語を紡いできました。
📅 直近5年間の大河ドラマ 脚本家と期間平均視聴率
直近5年間に放送された、および今後放送が決定しているNHK大河ドラマの脚本家と期間平均視聴率をまとめました。
近年は、歴史上のマイナーな人物や文化に焦点を当てた意欲作が多く、脚本家の多様な作風が反映されています。
| 放送年 | タイトル | 脚本家 | 主演 | 期間平均視聴率(関東地区) |
| 2024年 | 光る君へ | 大石静 | 吉高由里子 | 10.7% |
| 2023年 | どうする家康 | 古沢良太 | 松本潤 | 11.2% |
| 2022年 | 鎌倉殿の13人 | 三谷幸喜 | 小栗旬 | 12.7% |
| 2021年 | 青天を衝け | 大森美香 | 吉沢亮 | 14.1% |
| 2020年 | 麒麟がくる | 池端俊策 | 長谷川博己 | 14.4% |
| 2019年 | いだてん~東京オリムピック噺~ | 宮藤官九郎 | 中村勘九郎/阿部サダヲ | 8.2% |
注:視聴率はビデオリサーチ調べ。2019年を起点とする直近5作品と、現在放送中の2024年作品を含めています。
✍️ 直近の作品に見る脚本家の特徴
| タイトル | 脚本家の特徴と成功のポイント |
| 光る君へ (2024年) | 大石静さんは、『ふたりっ子』などで知られる恋愛ドラマの名手。平安時代を舞台に、紫式部の生涯を、愛憎渦巻く情感豊かな人間ドラマとして描いています。 |
| どうする家康 (2023年) | 古沢良太さんは、『コンフィデンスマンJP』や『リーガルハイ』など、コメディとシリアスを巧みに織り交ぜるストーリーテラー。徳川家康を「臆病で人間味あふれるリーダー」として再解釈し、従来のイメージを覆す物語を創造しました。 |
| 鎌倉殿の13人 (2022年) | 三谷幸喜さんは、過去にも『真田丸』などを手掛けた大河のヒットメーカー。源頼朝の死後の権力闘争を、ユーモアと残酷さが同居する斬新な群像劇として描きました。 |
| 青天を衝け (2021年) | 大森美香さんは、『あさが来た』などの連続テレビ小説も手掛けた人気脚本家。日本の近代経済の父・渋沢栄一の生涯を、爽快なサクセスストーリーとして丁寧に描き、若年層からの支持も集めました。 |
| 麒麟がくる (2020年) | 池端俊策さんは、『太平記』など重厚な大河ドラマの実績を持つベテラン。明智光秀を主人公に据え、戦国時代のリアリティと、光秀の繊細な内面を深く掘り下げた格調高い作品となりました。 |
🔔 2025年以降の予定と脚本家
| 放送年 | タイトル | 脚本家 | 主演 | テーマ |
| 2025年 | べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ | 森下佳子 | 横浜流星 | 江戸時代の版元・蔦屋重三郎 |
| 2026年 | 豊臣兄弟! | 八津弘幸 | 仲野太賀 | 豊臣秀吉の弟・秀長(ご質問にあった作品) |
- 森下佳子さんは、『ごちそうさん』や『JIN-仁-』などで知られ、情感豊かなドラマを得意とします。
- 八津弘幸さんは、前述の通り『半沢直樹』などで知られ、熱くダイナミックなエンタメ作品に期待が寄せられています。
直近の大河ドラマは、伝統的な歴史観に捉われず、ユニークな切り口で物語を描く脚本家の個性が光っています。



大河ドラマも朝ドラも脚本家で面白さが変わりますよね。「鎌倉殿の13人」は歴史マニアの方も唸る作品、一方、その後の「どうする家康」は小学生女子も夢中にさせるくらいの個々のキャラクターが光っていた作品



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